対角7.20 mm (1/2.5型) 有効約851万画素カラーCMOSイメージセンサ

IMX274LQC

産業機器向け4K (3840 × 2160) 出力が可能な16:9画角CMOSイメージセンサ

拡大を続ける4K市場に向けて、ソニーは1/2.5型 (16:9) 有効約851万画素裏面照射型CMOSイメージセンサ「IMX274LQC」を商品化しました。
IMX274LQCは4K (3840 × 2160) をADC10bit、60 frame/sで出力することが可能です。さらに30 frame/s時にはDOL (Digital Overlap) 方式のHDR (High Dynamic Range) 機能に対応しており、広ダイナミックレンジでの4K動画撮影を実現しています。現行の4K対応センサ (IMX172LQT) と比較して低消費電力と小型化を実現し、さらにインタフェースはSub-LVDSとMIPI CSI-2に対応しているため、セキュリティカメラや産業機器向けに使用することが出来ます。

  • 高速動画撮影機能
  • 多彩なインタフェース
  • DOL-HDR機能
  • 小型パッケージ

Exmor R

* Exmor Rは,ソニー (株) の商標です。列並列A/D変換方式を採用したExmor™の画素の基本構造を裏面照射型にすることで,感度や低ノイズなどの撮像特性を大幅に向上させたCMOSイメージセンサです。

STARVIS

* STARVISは,ソニー (株) の商標です。STARVIS (スタービス) は,1µm2あたり,2000mV以上 (カラー品,706cd/m2光源撮像時,F5.6,1s蓄積換算) の感度を有し,可視光領域に加え近赤外領域までの高画質を実現した,監視カメラ用途CMOSイメージセンサ用 裏面照射型画素技術です。

高速動画撮影機能

IMX274LQCは、4K (3840 × 2160) の全画素読み出しをADC12 bitで30 frame/s、ADC10 bitで60 frame/sの高フレームレート出力で実現しており、拡大する4K市場のアプリケーション用途に最適なCMOSイメージセンサです。また、フルHD (1920 × 1080) ではADC12bitで60 frame/s (モード①)、ADC10bitで120 frame/sの出力を実現しており (モード②)、高速動画撮影を可能にしています。また、そのほかの様々な読み出し方法に対応しており、多様な駆動モードを選択することが可能です (表-3)。
なお、フレームレートを下げた場合には、消費電力を下げることができます。

多彩なインタフェース

IMX274LQCは、Sub-LVDSと、MIPI CSI-2の2種類の出力インタフェースを搭載したことで、多様なニーズに対応できます。どちらのインタフェースも、4K 60 frame/s (ADC 10bit) の出力が可能なため、お使いになるDSPやシステムに合わせた選択が可能です (表-1)。

DOL-HDR機能

IMX274LQCは、ソニーで初めて4K画角でのDOL方式のHDR機能に対応しました。これによりダイナミックレンジを拡大した4K動画の撮影が可能となりました。DOL機能に対応するモードは、4K (3840 × 2160) ADC10bit 30 frame/s、フルHD (1920 × 1080) ADC10bit 60 frame/sです (表-3)。

小型パッケージ

IMX274LQCは、10.70 mm (H) ×8.50 mm (V) × 1.62 mm (t) とパッケージの小サイズ化を実現しており、これによりカメラの小型化が可能になるため、セキュリティカメラや産業機器向けの用途が広がります。

表-1 素子構造
項目 IMX274LQC
出力イメージサイズ 対角 7.20 mm (1 / 2.5 型) アスペクト比16:9
有効画素数 3864 (H) × 2202 (V) 約851万画素
ユニットセルサイズ 1.62 µm (H) × 1.62 µm (V)
オプティカル
ブラック
水平方向 前0画素、後0画素
垂直方向 前16画素、後0画素
入力駆動周波数 Sub-LVDS使用時 12 MHz / 24 MHz / 36 MHz / 72 MHz
MIPI CSI-2使用時 6 MHz / 12 MHz / 18 MHz / 24 MHz
インタフェース Sub-LVDS (576 Mbps / ch, 最大10 ch) *1
MIPI CSI-2 (1.440 Gbps / Lane) *1
パッケージ 92-pin LGA
電源電圧 VDD (標準値) 2.8 V / 1.8 V / 1.2 V

*1 Sub-LVDS使用時にはセンサスレーブモード、MIPI使用時にはセンサマスタモードとなります。

表-2 撮像特性
項目 備考
感度 (F5.6) 標準値 237 mV 1/30s 蓄積
飽和信号量 最小値 630 mV Tj = 60 °C
表-3 基本駆動モード
モード 推奨記録画素数 フレームレート
[frame/s]
ADC
[bit]
全画素読み出し (12 bit) 3840 (H) × 2160 (V) 29.97 12
全画素読み出し (10 bit) 3840 (H) × 2160 (V) 59.94 10
モード①*2(12 bit) 1920 (H) × 1080 (V) 59.94 12
モード②*2(10 bit) 1920 (H) × 1080 (V) 119.88 10
モード③*2(10 bit) 1920 (H) × 1080 (V) 29.97 10
モード④*2 1280 (H) × 720 (V) 119.88 10
モード⑤*2 1280 (H) × 540 (V) 239.76 10
Basic Drive Mode
モード 推奨記録画素数 フレームレート
[frame/s]
ADC
[bit]
全画素読み出し (10 bit) DOL*1 3840 (H) × 2160 (V) 29.97 10
モード⑥ (10 bit) DOL*1*2 1920 (H) × 1080 (V) 59.94 10

*1 DOL使用時の蓄積時間の設定値には制約があります。
*2 水平加算有り

※ 本資料に記載されております規格等は、改良のため予告なく変更することがありますので、ご了承ください。

VOICE

設計者集合写真

IMX274LQCは、拡大を続ける4K市場に向けた、セキュリティカメラ・産業機器向けの4Kに特化したCMOSイメージセンサです。高いフレームレートと小型なサイズ、低消費電力を生かして様々な用途にお使いいただけます。広がる4Kの世界を、ぜひ手に取って感じていただきたいと思います。

設計者
(上段 左から) 岡野 正史 樋口 絢一 金井 典子
(下段 左から) 中村 知貴 下野 隆史 後藤 昌俊 小佐々武志