測定方法

1. 光出力-順方向電流特性 (L-I)

レーザダイオードの順方向に電流を流すことによって発生するレーザ光を、受口径の大きな受光素子で検知することによって測定されます。
レーザダイオードの駆動回路により、直流 (CW) の駆動とパルスとに分類されます。
受光素子としては、基準となるフォトダイオードで較正されたシリコンPINダイオードや、APD (Avalanche Photo Diode) が一般に用いられています。

図-1

2. 縦モードスペクトル

光スペクトルアナライザ等によってレーザ光を分光した結果を波長対光強度分布に示したものが、縦モードスペクトルです。
多数のレーザ発振モードが励起されているスペクトルを縦多モード (マルチモード) 発振、単一のレーザ発振モードのみが励起されているスペクトルを縦単一モード (シングルモード) 発振と称しています。
レーザダイオードの発振波長は、周囲温度の上昇に伴い長波長側にシフトしますので、精度の高いスペクトル測定を行うためには、ペルチェ素子等でレーザダイオードの温度を一定に制御することが必要となります。

図-2

3. 遠視野特性 (FFP:Far Field Pattern)

レーザダイオードの接合に、水平、垂直方向の光強度分布をスリットを通して検出することによって測定されます。
遠視野像の空間的分解能は、レーザダイオードと受光素子との距離、並びにスリットの幅によって決定されます。

図-3

4. 非点隔差

接合に水平、垂直方向のビームの仮想光源位置の差が非点隔差です。仮想光源位置の検出方法としては、レーザ端面直近のビーム径をレーザダイオードを動かしながら測定し、そのビーム径が最小となる位置を探す方法が最も簡便な方法のひとつです。
レーザダイオードの非点隔差は、その結像性能に大きな影響を及ぼすため、記録密度が高い光ディスクの読み出しにおいてはとりわけ重要な項目です。

図-4

5. 偏光比

レーザダイオードから出射される光をコリメータレンズで平行光にして、偏光ビームスプリッタを回転させながらその光量の最大値と最小値を求め、その比をとることにより偏光が得られます。
偏光比はコリメータレンズの開口径、並びにレーザダイオードの光出力により一般には異なった値を与えますので、使用条件に合った測定条件の設定が必要です。

図-5